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DELL Inspiron Mini 10v

DELL Inspiron Mini 10v買いました。2010年2月23日、24,880円。

仕様は、Atom N270 1.6GHz、Windows7 starter、1GBメモリ、160GBハードディスク、画面は10.1インチ1024×600。(→DELLのページ →Inspiron Mini 10v 1011のサポート(ドライバなど) →Dell™ Inspiron 1011 サービスマニュアル
Windows7 starterでは壁紙が変更できないので、むりかべでデスクトップの壁紙を変更し、ついでにレジストリエディタでログイン画面の壁紙を変更。あわせてコントロールキーとキャップスロックキーも交換。ついでにWindows Vista/XP/2000/NT4.0のキー配列の変更方法も参考にして左無変換キーを左altに変更。
とりあえず導入したアプリケーションは、Truecrypt、Tombo、Firefox、Emeidtor、Adobe Reader、VideoLAN、AVG(後にMicrosoft Security Essentialsに)。

2015年4月6日にはメモリを2GB(D2/N800-2G/E (S.O.DIMM DDR2 PC2-6400 2GB)使用)に増設。以下のサイトを参考にしました。OSはWindows7Starterですが、1280x1024の外部モニタをつなぎ、まだ現役で使っています。


2015年8月8日にはWindows10へアップグレード。これでWindows7 "Starter"の呪縛から逃れることができました。デスクトップの設定に加え、無線LANの共有もVirtual Routerで簡単にできました。Connectifyも使ったりしましたが、Windows10の度重なるアップデートでモバイルホットスポット機能が使えるようになったため、今となってはサードパーティーのソフトは不要ですね。
もともとこの個体は解像度が1024x600ということと、メモリを2GBに増設したことで延命できています。
ちなみにmini10vだからということではありませんが、Windows10の背景設定は色の制限があるので、デスクトップの背景色を自由に変更するを参考に、

control /name Microsoft.Personalization /page pageWallpaper

として変えてみました。

【その他参考サイト】


2016年6月25日には、Windows10をクリーンインストールしなおしました。

2019年2月現在、消耗してほぼ使いものになっていない状態のバッテリーをつないだままだと起動しないことがあるため、バッテリーを取り外したところ確実に起動するようになりました。

2019年4月15日には、ハードディスクを120GBのSSDに換装してみました。EaseUS Todo Backup Freeでクローン作業をするのに2時間40分くらいかかりましたが、特にトラブルもなく終了。可動部がないので快適です。

2019年11月、ACアダプタ断線。約10年使い続けてきた個体ですが、ついに引退となりました。SSDを同じmini10vの予備機(色は黒から今度は白です)に移し、第二の人生スタートです。この予備機はバッテリーが新品なので、今までよりさらに快適になりました。

 Ubuntu

PartitionManagerでドライブの後ろに拡張パーティションを作成しそこへUbuntuを導入しましたが、最初は無線LANが使えませんでした。
ちなみに、ubuntuは、1004LTSを/dev/sda5へ導入し、ブートローダーgrub2も同じ/dev/sda5へ。今まではMBMかgrubをMBRに入れていましたが、今回はMBRをいじらずbcdeditによってマルチブートとしました。

その後2010年6月11日にInspiron mini 10v で Debian - 3Ubuntuは初期状態ではrootが使えない(パスワード未設定)ようになっているを参考にドライバを入れ替えたところ、無事無線が使えるようになりました。


 TinyCoreLinux

windowsパソコンにインストール

特にntfs上にファイルを置くときはntfsに対応するカーネルにしておく必要があります。

無線

TinyCoreLinuxで無線を使う場合は、/syslinux.cfgをいじってAPPEND行にblacklist=b43,ssbを追加した上でwl-modules-3.0.3-tinycore.tczを導入します。そのinfoファイルに書いてあるとおり

>sudo modprobe cfg80211
>sudo modprobe lib80211_crypt_wep
>sudo modprobe lib80211_crypt_ccmp

としてやればドライバを認識しますので、あとは普通に無線ツールを起動しましょう。ただ、wpaはもう少し設定が必要です。

>sudo wpa_supplicant -Dwext -ieth1 -cwpa_supplicant.conf -B
>sudo udhcpc -i eth1

とやってwpaで接続し、IPアドレスを取得しましょう。もちろん、wpa_supplicant.confが作られているのが前提です。また、TinyCoreLinuxでデバイスを認識させるとeth1になりました。

なおmini10vでブートメニューを出すには起動時にF12キーを押し続けます。USBメモリからの起動などではこれでメニューを出してから起動したいデバイスを選択します。TinyCoreLinuxを使うときは、上記Ubuntuのパーティションにインストールしているのでなければ必須の操作です。

ちなみに、上記についてbroadcom-wl-5.100.138を拾ってきて

sudo mkdir /lib/firmware
sudo b43-fwcutter -w /lib/firmware broadcom-wl-5.100.138/linux/wl_apsta.o >/dev/null
sudo modprobe b43
sudo wpa_supplicant -iwlan0 -cwpa.conf &
sudo udhcpc -iwlan0

とやってもできます。もちろんb43-fwcutterパッケージは、tce-loadしてくださいね。


解像度

私のmini10vは1024x600ですが、TinyCoreLinuxでフルに使うためにはxorgに加え915resolution.tcz, graphics-3.16.6-tinycore.tczが必要でした。

915resolution mode 1024 600

firefoxで音が出ない(2019年3月2日)

最近のfirefoxはalsaだけでは音が出ないため、alsaとpulseaudio(とalsa-config)を入れる必要があります。しかしどういうわけかこれらをonbootでいれるとうまくいかなかったので、必要に応じてondemandでいれることで音が出るようになりました。どうもロードする順番のせいのようです。(alsa-config -> alsa -> pulseaudioの順)
結局.xsessionにextensionロードを追加しました。音量がはじめミュートのままというのもあり、最終的にはミュートのオフと音量調整も入れて、

tce-load -i alsa-config
tce-load -i alsa
tce-load -i pulseaudio
amixer sset Master toggle
amixer set Master 50%

.xsession設定(サウンド以外)(2019年3月11日)

このページのあちこちに散らばって書いてありますが、サウンドモジュールのロードやntpd起動、キーボードの設定やスクリーンセーバー起動のためにいろいろ追加スクリプトを.xsessionに追加しています。(本来は.X.dフォルダー なのでしょうが)しかし、ものによっては素直に記載しただけではうまく動いてくれないため、スリープで時間調整が必要でした。.xsessionの最後の方は、

sleep 5s && setxkbmap -model jp106 -layout jp,us
sleep 5s && xmodmap $HOME/.xmodmaprc
sleep 5s && xset s off && xset -dpms && xset dpms 0 0 0 && xset -b

としています。
(全体像はv11.0)


 Tinycorelinux再掲

Kernel parameter

kmap=qwerty/jp106 noutc tz=JST-9 blacklist=b43,ssb

から、さらにv11対策で

kmap=qwerty/jp106 noutc tz=JST-9 blacklist=bcma,b43,ssb vga=789

/opt/bootlocal.sh

915resolution mode 1024 600 &
/usr/local/sbin/wpa_supplicant -ieth1 -c/mnt/sda2/tce/wpa.conf &
/sbin/udhcpc -ieth1 &
# Sound
/usr/local/etc/init.d/dbus start &

.xmodmaprc

remove Lock = Caps_Lock
remove Control = Control_L
keysym Control_L = Caps_Lock
keysym Caps_Lock = Control_L
add Lock = Caps_Lock
add Control = Control_L
keycode 102 = Alt_L

.xsession

aterm -geometry 8x1-1+1 -bl -si -sb -sk -sl 0 -fade 100 -e sh -c /home/tc/clock.sh &
tce-load -i alsa-config
tce-load -i alsa
tce-load -i pulseaudio
amixer sset Master toggle
amixer set Master 50%
sudo ntpd -p ntp.jst.mfeed.ad.jp
sleep 5s && setxkbmap -model jp106 -layout jp,us
sleep 5s && xmodmap $HOME/.xmodmaprc
sleep 5s && xset s off && xset -dpms && xset dpms 0 0 0 && xset -b 

カーネルモード設定(nomodesetなし)

ドライバは...

915resolution
firmware-i915
lxrandr
graphics-4.8.17-tinycore
xf86-video-intel
Xorg-7.7

beepいらない

xset -b

スクリーンブラックアウトもいらないんだけど...

xset s off
xset -dpms
xset dpms 0 0 0

日本語入力

ibusはもともとパッケージにあるのでanthyとibus-anthyを入れてみたりもしましたが、コンパイルするためにはcompiletcを入れるだけでは全く足りないのでネットのサービスを利用させてもらう方が手っ取り早い

  1. http://shogo82148.github.io/IgoIME/
  2. http://inputking.com/
  3. http://www.google.co.jp/intl/ja/inputtools/try/
  4. https://www.romaji.net/


 PuppyLinux

Mini10vでUSBメモリに入れたPuppyLinuxを使うには、

  1. まず、precise-550JP.isoをダウンロード。
  2. 次にUNetbootinをダウンロード。
  3. USBメモリを入れUnetbootinを起動し、ディスクイメージで先ほどのPuppyLinuxを選択、USBメモリにインストール。
  4. このままでは起動しないので、USBメモリのルートにあるsyslinux.cfgをテキストエディタで開き、カーネルとRAMディスクの指定を書き換える。
kernel /vmlinuz pmedia=cd pfix=fsck
append initrd=/initrd.gz

これで起動するはず。


 Windows 7 Starterでこれまで実際に困ったのは以下の3点


1. 壁紙が変更できない

対策としては、フリーウェア「むりかべ」で対応。

2. インターネット接続の共有ができない

対策としては、インターネット接続(有線でも無線でも)を無線で共有する場合は、フリーウェア「Connectify」の古いバージョン(新しいバージョンは制限がきつく使い物にならないため)で対応。
ホテルでこのマシンをインターネットにつなぎ、Connectifyを使ってその接続を複数のiPhoneでwifiにより共有することができます。
なお、インターネット接続を有線で共有することについてはニーズがないためやったことがありません。

3. 複数のアプリケーションを動作させるとメモリが足りなくなりスワップにより遅くなる

これは単なるOSの制限というよりも、このOSがインストールできるPCの使用をMicrosoftが2GB以下のマシンに制限したために起きた現象。
もともとネットブックを想定したOSのため、この点についてはPC(とOS)を変える以外に解決策が思いつかない。
ただし、mini10vについては、ほぼ全分解が必要ですがメモリを2GBまでは増設できます。(増設しました)

 トリプルブート(2020年5月8日)

整理をしていたらレガシーアイテム(フロッピーディスクやPCカードなど)が色々出てきたので、とりあえずmini10vでFreeDOSが動くようにしました。

まずはブートテスト

FreeDOSのサイト(Boot floppy + CD-ROM)からfdboot.imgを、Syslinuxのサイト(zipファイル内のsyslinux->bios->memdiskにありました)からmemdiskをもらってきてハードディスクのルートに保存した上で、Grub4DOSのmenu.lstに

title FreeDOS
kernel /memdisk raw
initrd /fdboot.img

と追加してあげれば、見事mini10vでもFreeDOSが動きました。ただ、FreeDOSの環境整備はこれからです。

日本語環境整備

次にFreeDOS/V 珠洲版ダウンロード から珠洲版をお借りします。ただキーボードドライバjis_a01にバグがあるようなので、FreeDOSで日本語キーボードを使うを参考にkeybを使い、さらにkc.exeを利用してJp.keyからJP.KLを作り直しautoexec.batの最後の行を書き換えることでエラーが出なくなりました。鳳も使えます。(その他参考サイト
ちなみに、上記作業のためには起動フロッピーイメージの内容をいろいろいじる必要があるわけですが、tc内でマウントして作業できてしまいます。Linuxはラクだ…

>sudo mkdir /mnt/floppy
>sudo mount /dev/sda2/fdos0138.img /mnt/floppy
>ls /mnt/floppy/
...
> sudo umount /mnt/floppy

まだまだ課題

とはいえ、まだまだいろいろやることがあります。使えるのかな、FreeDOSの各種ソフトフリーソフトなど

  • 現状ではedlin以外にテキストエディタもありません -> 例えばJEDとかが使えた
  • more以外にテキストビューアーもありません -> とりあえず上記JEDでいいかも。普段はlessとviを使い分けてますけど。FDから簡易ビューアーで見たほうが話が早い気もします。
  • 保存先がありません(なので現状は、上記のキーボードドライバも、FreeDOSを起動してからその中でkc.exeで変換し、コマンドプロンプトからloadhighで入れています) -> USBメモリを差して起動すると、Cドライブとして認識された
  • 過去の遺産である東芝のワープロRupoのフロッピーを変換したいのですが、ru,rp2ms,cnvpack(これは98用でした)ともうまくいきません。USBフロッピードライブなので、DOSからのハードウェアの扱いが違っている気がする。
    • 結局RufusでブータブルUSBメモリを作り、そちらから起動することでruが動くようになった気がします。(気がする、というのは手持ちのルポフロッピーが少なく、試してみると、フロッピーを読んでいるように見えエラーは出ないけど、何も文書名が出ないため。本当にフロッピーに何も入っていないのか、ちゃんと読めていないのか判別できませんでした。どうも前述の方法では起動ディスクがAなのでうまく読めなかった気がします。ちなみにrp2msはハングして使用不可能でした。)
  • 解像度が低い(640x480?)… もともと画面が小さいので、それはそれでしっくり来てますが、表示される文字数が少ないので。機体が1024x600と変則的なので、そのせいかもしれません。ディスプレイドライバーを入れて解像度を上げようとしても、崩れたフォントで表示されてしまいます。 (参考・dispvDOSBOXを高解像度V-TEXTにする方法