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海外キャッシング

関連情報→外貨

はじめに

  • 海外旅行での現金現地調達手段として、クレジットカードによる海外キャッシングをためしてみました。

ケース1


ケース2

  • 2014年8月28日にフランスで200ユーロをATMで入手し、帰国後8月31日に繰り上げ返済を申し込み。ブランドはJAL DC/VISAカードです。
  • 実際の返済日は2014年9月1日。
  • 三菱東京UFJ銀行公表の対顧客外国為替相場によるTTMレートは136.91円、単純計算で27,382円。
  • DCカードの請求はレート@137.265(対TTMレートプラス0.259%)で本体27,453円と、5日間の利息54円でトータル27,507円の請求。(利息も加えた最終的対TTMレートプラス0.456%)
  • 但し、繰り上げ返済をせず返済日を2014年10月10日のクレジットカード引き落とし日まで待つと、キャッシング期間が43日になるため利息が580円とぐんと増えます。

ケース3

  • 2022年9月11日にトルコで1,000トルコリラをATMで入手し、額の確定を待ちつつもトルコ滞在中の9月15日にネットから早期一括返済を申し込み。ブランドはジャックス横浜インビテーションカードです。回答は翌9月16日にメールで案内があり。
  • ジャックスの早期一括返済はウェブから申し込み。早期一括返済申し込みFAQ同意画面
  • 実際の返済日は2022年9月20日。タイミングによっては早期返済効果は薄れるかも。帰国後に銀行振込。振込手数料は自己負担だが、取引銀行の中で手数料無料の優待サービスがある銀行を利用して送金。
  • 三菱UFJ銀行公表の対顧客外国為替相場(9月11日は日曜日なので9月9日金曜日のレート)によるTTMレートは7.91円(TTSとTTBに極端な乖離があるため、引き続き市中実勢値に近い仲値を採用)、単純計算で7,910円。
  • ジャックスカードの請求は本体7,980円(対TTMレートプラス0.885%)と、利息35円(年率18%なので、9日分かな)でトータル8,015円(利息も加えた最終的対TTMレートプラス1.327%)。
  • なお、早期一括返済をせず自動的に引き落とされる返済日10月27日まで待っていた場合期間が47日となり、利息106円、トータル8,086円になってしまう(レート換算8.0886円でクレジットカードとほぼ同等)ところでした。単純計算すると7,980x0.18x47÷365=185.00円なのですが、ジャックスには使う側に有利な特殊なルールがあって、利用金額に対し、支払月の初日(ただし利用日以降)から返済日までの期間の日割計算となるからです。今回のケースでいうと47日ではなく10月中の27日間だけですから、7,980x0.18x27÷365=106.25円で計算が合います。ということは、引落日は27日なので1回払いなら最大でも27日間、1.332%が最大利息ということになります。今回の場合、9月20日に早々と返すのではなく10月1日に返せば利息がぐっと少なかったはずで、失敗しました。
  • ATM使用料ですが、ジャックスは利息以外には(ATM利用時に画面には5%の手数料が表示されていましたが)ATM手数料等を取らないのも有利な点です。
  • ちなみに、イスタンブール空港を出たところの両替所のうちレートのいいところで交換したときは10,000円で1202トルコリラ入手でき、レートは8.3195円なのでやはりキャッシングより非常に不利。また、同時期のクレジットカード精算レートは8.0595〜8.1317円程度(VISA、総支出額で割ってみると実質8.0615円)だったので、やはりキャッシングの方が有利なレートでした。


ケース4

  • 同じくトルコで2023年のケースでは、2月27日2000トルコリラキャッシング、3月6日14,663円銀行振り込み返済。利息は元金14,620円(レート7.31円)x年率18%x借りた期間6日/365日=43.26円でした。
  • TTM 7.22円、ジャックス利息込み換算レート7.3315円(対TTMレートプラス1.247%、利息も加えた最終的対TTMレートプラス1.544%)、市中両替所レート7.353円(対TTMレートプラス1.842%)、クレジットカード請求レート平均7.4508円(対TTMレートプラス3.20%、キャッシングの倍!)でしたので、ジャックスのキャッシングは有利でした。
  • 個人がTTMレートでトルコリラを入手できるわけではないので最良の方法に思えますが、クレジットカードと比べ円をトルコリラ現金にすることによる大きなデメリットは使い切らない現金が手元に残ってしまうことです。それでも、イスタンブールでは公共交通機関、タクシー、一部のレストランで現金必須でしたのでどうしても現金を持つ必要がありました。

ケース5

  • トルコ、2023年10月30日1000トルコリラキャッシング。為替相場より銀行売買レートが7.82と2.82なので仲値5.32を採用し借りた額は5,320円と想定。
  • 11月3日(休日)に額確定、請求レートは5.37(仲値5.32よりプラス1%)で融資総額は5,371円(1円はどこから?)。すぐに最短返却日の11月7日の振込予定で一括返却申し込み
  • 11月6日夜(月)に来た請求額が5,391円と、融資総額5,371円に7日間の利息20円を加えたもの。(5371x0.18/365x7=18.54のはずだから微妙に違う)結局為替相場からの想定5,320円に対し実支払額5,391円でプラス71円、1.4%(為替手数料相当と利息を合わせたもの)。三菱UFJ銀行同士のインターネットバンキングのため振込手数料無料。
  • ちなみに返済日まで待つと利息が7日間20円から27日間の71円(5371x0.18/365x27=71.51だからこちらは計算通り)になり返済総額5,442円になってしまうところ。
  • 結局今回の経験ではATM手数料無料、銀行売買レート仲値からJACCSかVISAで手数料2.2%(消費税込み)が為替レートに含まれ、さらにキャッシング利息でさらに7日分0.35%という結果でした。この次の機会があればマスターカードだとこの為替レートに含まれる手数料がもう少し安く、さらに額の確定・返済が早いセディナを試してみたいと思います。アコムは消費者金融専業なのでとりあえず避けます。

その他

  • キャッシングの繰り上げ返済で銀行振込手数料無料の口座を使いましたが、これがない場合は下記のセディナのようにペイジーで支払えるカードを使う必要があります。
  • ATM手数料について
  • 上記のアコムACマスターカードでキャッシングした場合スマホで即返済手続きができお勧めという話ですが、ATM手数料がかかるケースもある(「ニュージーランドで試したときは、ANZが手数料有料」)ようで注意が必要です。ただ、キャッシング結果が即時反映というのは魅力です。他社の場合早くても数日かかりますので。
  • エポスカードは一括払いなら口座振り込みだけですが、キャッシング分だけリボ払いに変更することでペイジー払いができるという裏技があり、海外から即日返済できるようです。ただし、ATM手数料がかかるので利息とどちらが安いかはよく検討が必要です。
  • DCC (Dynamic Currency Conversion)という罠もあると聞いたので、ケース4ではわざわざHSBCのATMを探しておろしました。下記で情報に違いがありますが、共通しているのはHSBCがお勧めということです。勝手に銀行に都合のいいレートが適用されるのは考えものです。
  • キャッシング以外にクレジットカード利用の際もDCCの罠があるので、必ず現地通貨を選択し、勧められても円を選ばないようにしましょう。
  • JAL DC/VISAカードの繰り上げ返済窓口は(原則)平日のみ受け付け、電話03-3770-9900でした。但し、上記ケースではたまたま8月31日日曜日に(別の窓口経由で)電話したら担当者が出社していたからということで受付してもらえ、ずいぶん融通が利くなと驚きました。

 まとめ

クレジットカードは無駄に現金が残りませんしリスクも低いですが、現金が必要な場面もあります。その時はクレジットカードキャッシングがおすすめです。ただし、漫然と返済日を待たず早期一括返済すべきです。また、ATM手数料無料のカードを選び、一括返済に手数料がかからないルートを確保しておく必要もあります。