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MiniTool Power Data Recovery試用

MiniTool Power Data Recoveryを試用してみました(2019年3月)


 ダウンロード

  • まずMiniToolのサイトに行って当該ファイルをダウンロードします。トップページの言語選択が簡体字の中国語のままなので作成元が想像できます。製品の品質に影響なければいいのですが。

  • 今回はかなり低スペックなもともとWindows7Starterだった(今はWindows10です)DELL Inspriron Mini 10vで使います。

  • Power Data Recoveryから無料ダウンロードを選びます。無料ダウンロード版は個人使用のみ許可されています。"MiniTool Power Data Recovery Free Edition is for private, noncommercial, home computer use only. "

 インストール

  • ダウンロード後実行し、言語などを選んでいきます。おかしなバンドルソフトなどはないようです。
  • 言語選択
  • セットアップ
  • 契約書承認
  • インストール先はデフォルトのままで
  • 私はデスクトップにアプリのアイコンをおくのが好きではないのでチェックははずしていますが、お好みで
  • 順調にインストールできたら、そのまま起動します。

 実行

  • 無料なので、あちこちに有料版への誘導があります。

  • メインの画面自体はあっさりとしていて、言いたいことがわかりやすいです。左のフレームで対象ディスクの選択、右フレーム下には対象ディスクの中のどのドライブ(パーティション、スライス)を処理するか選ぶだけです。「復元結果」は有料版だけなので無視しましょう。C:NTFSを選んでスキャンをクリックするとさらに設定が出ます。

  • ファイル種類の検知にどういうアルゴリズムを使っているか不明(単に拡張子を見ているのか、データ内のヘッダなども参照にしているのか、フォルダで見ているのかなど)なので、全部選択する方が無難です。

  • 178個のパーティションが検出されてしまいましたが謎です。購入以来パーティション構成を変更した覚えはないのですが。

  • 結果の「パス」タブからたどっていくのは見にくいので、「種類」タブからたどっていくと見事に消したはずの写真が出てきました。保存すると確かに以前のものです。
  • 保存する
  • こんな感じでフォルダ内に復元されます。

転ばぬ先の杖

  • ここではたと気づいたのですが、もしより確実にファイルを復旧させるなら、本体から起動するのではなく外部から(USBなりCD-ROMなり)起動すべきでした。また、復旧に成功してそれを保存するときも外部のUSBにすべきです。ついでに言うと、どうしても本体からしか起動できないのなら無料版をはじめからインストールしておいたほうがより確実でした。有料版だと外部起動の手段も提供されるようですが、無料版ではそうもいきません。


 更なる削除からの復活

  • cipherを使ってディスク内の空き空間をクリーンにします。
  • この後もう一度Power Data Recoveryを使ってみたところ、意外なことに合計容量は減ったものの復旧可能なデータがまだぞろぞろ出てきます。ゴミ箱は空にした後でcipherをかけたのですが、いったいどこに隠れていたんだろう??

 まとめ

MiniToolという名前のとおり、見た目はシンプルですが期待通りに動作しました。ユーザーインターフェースに改善の余地はありますが、トラブル前に、万一に備えてあらかじめインストールしておくというのもいいかもしれません。

ちなみに

不要ファイルの完全削除に関しては、原因は不明ですがcipherでは思うような結果になりませんでした。PC内にある巨大ファイル(害のないシステムファイルなどが好ましいが、手元のマシンではたとえば市販データのHONMON.ebzが1Gありました)をコピーしまくってハードディスクをそのデータで埋め尽くすほうが確実かもしれません。少なくとも、手持ちのUSBメモリで再度ファイル復旧を試したところ、cipherではなくコピーのほうが意図しない復旧を阻止する対策としては有効でした。