ネットだけに頼るわけにもいかないので、anthyとibus-anthyのソースを持ってきてtcで開発環境を揃えてコンパイルしなんとかibus-anthyも使えるようにしました。ibusそのものはextensionで準備されているのでそれをそのまま使います。tc11で使用中、この文章もそれで入力です。それにしても、最終的にコンパイルできるようになるために必要なextensionが多い。la_filesにも最初困りました。それから、いくつか挙動に変な点もまだ残っているので、もう少しチューニングが必要です。(2020/10/11)
ネットに頼る方法とは、Ajax IgoIME: Web-based Japanese Input Method powered by Igo、Google 入力ツールなどを使う方法です。
ちなみに日本語を扱うため、ブラウザのfirefoxのほか、ターミナルのgnome-terminal、テキストエディタのL3afpadを愛用しています。
以下は過去の情報、tc7以降では、以下の方法(昔の日本語版から借りてくる方法)ではうまくいきません。
日本語版の助けを借り、システムの変更はできるだけ少なくして、原版のバージョン5.3に対し日本語入力を行えるようにしてみました。
1.InputMethodは「Tiny Core Linux 4.7.7で日本語入力」、「Tiny Core Linux 4.7.7のライブCD作成」(いずれも外部サイト)で作成されているhttp://www.asu.ac.jp/hachi/v3/attach/FrontPage/CorePlus-4.7.7-ja.isoのCDイメージからパッケージをお借りすることにします。原版のバージョン5.3で起動した後、そのisoファイルをwgetなどでダウンロードし、/mnt/sr0にマウントします。このマウントポイントは初めからあるようです。
$sudo mount CorePlus-4.7.7-ja.iso /mnt/sr0
2.tczパッケージの保存先が/mnt/sda2だとすると、そこへscim.tcz, scim-anthy.tcz, anthy.tcz, libpng12.tczとその関連ファイルをコピーします。
$cp /mnt/sr0/cde/optional/scim.tcz* /mnt/sda2/tce/optional/ $cp /mnt/sr0/cde/optional/scim-anthy.tcz* /mnt/sda2/tce/optional/ $cp /mnt/sr0/cde/optional/anthy.tcz* /mnt/sda2/tce/optional/ $cp /mnt/sr0/cde/optional/libpng12.tcz* /mnt/sda2/tce/optional/
3.CDイメージはアンマウントします。
$sudo umount /mnt/sr0
4.~/.profileに以下のパラメーターを追記します。
export XMODIFIERS=@im=SCIM export GTK_IM_MODULE="scim" export QT_IM_MODULE="scim"
5.ロケールはgetlocale.tczで設定、日本語フォントは別途準備しておきます。これで準備は完了。
6.(再)起動後試してみます。まず必要なパッケージを一時的に読み込みます。(libiconv.tczもいるかも)
$tce-load -ic scim $tce-load -ic scim-anthy $tce-load -ic anthy $tce-load -ic libpng12
7.エラーがなければ、scimをデーモンで起動します。
$scim -d
8.ctrl-spaceでscimのウィンドウが出てくればOK。l3afpadなら日本語も楽々扱えます。firefoxの検索入力も問題なし。確認ができたら、あとは上記4パッケージをAppBrowserでlocalからOnBootで読み込むように設定し、.xsessionあたりにscim -dの起動コマンドを書き込めばおしまい。いつでも使えるようになります。
9.設定はコマンドで。
$scim-setup