http://distro.ibiblio.org/tinycorelinux/install.htmlより
簡易インストール
はじめに
tcはCD-ROMなどから読み込んですべてをメモリにロードすることを念頭に開発されていますが、ハードディスクにインストールすることもできます。
ここでは、tcをCD-ROMで起動し、ネットにつながった状態でまっさらなハードディスクにインストールすると仮定しています。
cfdfiskとGRUBの入手
wbarのAppsをクリックし、Appbrowserを起動します。
Connectを押し、
cfdisk.tczを選択してから下のGoを押しcfdiskを入手します。(ネットワーク越しに一時的にインストールする。)
grub-0.97-splash.tczについても同様に入手します。
それぞれ完了するとしたのStatusのところが黄色くなり、OKと出ます。
ルートシェルの起動
wbarのAtermをクリックし、Terminalを起動します。
tc@box~$とプロンプトが出たら、sudo suと入力、Enterを押し、ルートになります。プロンプトがtc@box:~#に変わります。
パーティションの設定
続いて、ハードディスクのパーティションを設定します。fdisk -lと入力し、接続されているハードディスクを確認します。一台しかなければ、/dev/hdaとなっているでしょう。
確認したら、cfdisk /dev/hdaなどと入力し起動ます。
カーソルキーとEnterキーを使い、[New]から[Primary]を選び、
適当なサイズ(100MBもあれば十分ではないでしょうか)を入力し、
[Beginning]でハードディスクの先頭から確保することにし、
同様にスワップエリアをメモリの1〜2倍程度確保し、[Write]を選びます。すると本当に実行してよいか確認されますので、yesと入力します。これでそのハードディスクにもともと入ってたデータはすべてなくなってしまいます!最後に[Quit]を選びます。
フォーマット
mkfs.ext3 /dev/hda1としてフォーマットします。(hdaがhda1になったのは、先ほどのパーティション設定で最初のパーティションだからです。)フォーマットが終わったら、rebuildfstabでfstabを再構築します。
ファイルのコピー
ハードディスク上に準備したパーティションをmount /mnt/hda1でマウントします。mkdir -p /mnt/hda1/boot/grubで必要なディレクトリを作ります。次に起動に使ったCD-ROMをアクセスできるようにmount /mnt/hdcでマウントします。最後にcp -p /mnt/hdc/boot/* /mnt/hda1/boot/でコピーします。さらにmkdir -p /mnt/hda1/tceで拡張機能保存エリアを確保します。最後にtouch /mnt/hda1/tce/mydata.tgzでデータ保存ファイルを作成します。
GRUBのインストール
cp -p /usr/lib/grub/i386-pc/* /mnt/hda1/boot/grub/でGRUBに必要なファイルをコピーします。editor /mnt/hda1/boot/grub/menu.lstとしてテキストエディタを起動し、以下の内容を入力します。
default 0 timeout 10 title tinycore kernel /boot/bzImage quiet initrd /boot/tinycore.gz
usbメモリから起動するなら、quietの後ろにwaitusb=5も付け加えましょう。保存したらeditorを終了し、grubと打ち込んでGRUBを起動します。プロンプトがgrub>に変わります。
root (hd0,0) setup (hd0) quit
と入力します。ちなみに、hd0=hda、hd0,0=hda1のことで、番号が0から始まっています。
試運転
これですべて完了です。umount /mnt/hdcとeject eject /dev/hecとやってCD-ROMを取り出したのち、rebootとタイプして再起動しましょう。tcが起動するはずです。