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説明

Tiny Core Linuxって何?
Tiny Core Linux(略してTC)はLinuxディストリビューションのひとつです。

TCってどんな特徴があるの?
  • 基本部分が10メガバイトと非常に小さいです。GUIも使えますが、これだけではブラウザなどは入っていません。また、基本部分はすべてメモリに読み込まれますから、速度が速いです。さらに、この基本部分は使用時には元ファイルが書き換えられず、起動時には毎回元ファイルから新たに読み込まれることになりますので、システムは毎回初期状態に戻りシステムの安定性が保たれます。
  • アプリケーションはどうするかというと、ネットワークからダウンロードして起動後に組み込むことになります。インターネット上にTC専用のアプリケーション置き場(リポジトリ)が用意されています。パソコンに外部記憶装置があれば、ダウンロードしたアプリケーションや作成したドキュメントを保存し、次回の起動に備えることも出来ます。
    • 初めから入っているのは、atermとbusybox以外には、
      • Appsaudit(パッケージマネージャー)
      • fluff(ファイルマネージャー)
      • AppBrowser(パッケージ導入支援ツール)
      • wbar(ランチャー)
      • editor(テキストエディター) くらい。
  • すべてメモリに読み込むという性格上、ある程度のメモリが必須です。インターネットにつながっている必要もあります。また、使いたいアプリケーションが準備されていないときは不便です。公式の日本語版はありません。デスクトップの見た目はそっけないです。アプリケーションの管理やドキュメントの保存など、他のlinuxディストリビューションには無い運用上のくせがあります。

試しに使ってみたいんだけど?
  • VMwareなどのエミュレーター上で使ってみるのはどうでしょう。
  • TCはもともとCDでの起動を想定していますので、isoファイルをダウンロードし、適当なエミュレーターをインストールした上でそのisoファイルから起動すればすぐに試すことができます。仮想ハードディスクは不要ですが、メモリは256メガくらい割り当ててあげるといいと思います。

余談
  • 私のように好きでやるのならいいですが、超低スペックPC用としてTCはあまりお勧めできません。具体的には、メモリが64メガ未満では日本語が使えないでしょう。メモリが256メガ未満なら必ずスワップエリアを用意しましょう。
  • 私がこれまで入手した古いパソコンを活用しようとした時最大のネックはメモリの少なさでした。Windows95が動いていたものが大半でしたが、たいていメモリは32メガで、64メガあれば儲けものという感じでした。ちなみにこれより古いものとなると実用上GUIは無理でCUIにならざるを得ません。これはOSにかかわらずの話です。でもこれではTCは使えません。とはいえGUIやネットワークへの対応、ブラウザ利用はしたいところなので、いろいろ選べるフリーなOSのLinuxディストリビューションからシステムを選ぶこととしました。でも更新が続いている、メンテナンスされているディストリビューションは最近のパソコンのスペックに追従し大きく、重いものばかりです。軽量で人気の高いPuppy Linuxでも、最低メモリは128メガです。32メガでも結構実用的だったDSL(Damn Small Linux)は開発が止まってしまいました。で、結局たどり着いた結論は、Debian/GNU Linuxを最低限で入れ、後から必要なものを追加するという方式でした。(それでもxを使うとそれだけでメモリ使用量が100メガを超えました。)
  • 繰り返しになりますが、メモリに制限があるときはTCはお勧めできません。メモリは潤沢にあってネットワークにもつなげるけど起動後はCDもハードディスクもいらない、という時の方が向いています。

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