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install-jの変更点

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!!!TinyCoreLinux日本語版のインストール方法
!!!TinyCoreLinux日本語版のハードディスクへのインストール方法

!!どうしたいか
CD-ROM起動が前提となっているTinyCoreLinux(tc)はCD-ROM読み込みのためどうしても遅くなるので、パソコンのハードディスクにインストールする。[日本語化されたCD-ROM|http://sourceforge.jp/projects/tinycore-jp/releases/]は既にCD-ROMに焼かれ、それを使った起動ができる状態で始める。また、tcでネットワークが使えていること。ハードディスクはIDEで接続されているものとし、__'''現在入っているものはすべて失われてしまう'''__ので必要があるならあらかじめバックアップしておくこと。

!!どうするか
!1.CD-ROMから起動する。画面下のランチャーからターミナル(Atermかurxvtどちらでもよい)を起動する。

!2.ハードディスクを初期化する。ターミナルで以下のコマンドを打ち込んでいく
なお、既にパーティションがある場合は、この手順の通りにはならない。fdiskを起動した後まずpコマンドでパーティションの状況を確認の上dコマンドですべてのパーティションを一度削除してしまうとよい。
また、サイズ指定にかかわる部分(シリンダーの指定)は、使用するハードディスクによって大きく異なるので、この例では1GBのIDEハードディスクを想定し、スワップパーティションを300MB程度とると仮定している。私はいつもメモリの倍くらいをスワップにとるようにしているが、1〜1.5倍程度というのをよく見かける。もちろん、メモリが潤沢にある、ハードディスクにアクセスしたくないなどの理由でスワップを使用しない選択肢もある。
__ちなみに、以下の#以降はすべて解説であるため、実際には入力しない。__

 sudo fdisk /dev/sda	#ハードディスク初期化プログラムを管理者権限で起動
 n	#新しいパーティションの作成
 p	#基本パーティションを指定
 1	#基本パーティション1を指定
 (Enter)	#ハードディスクの最初を指定
 100	#全部で130シリンダーあるうち、100シリンダーを指定
 n	#もう一つ新しいパーティションを作成
 p	#基本パーティションを指定
 2	#基本パーティション2を指定
 (Enter)	#次のシリンダー(上記の例では101)を指定
 (Enter)	#自動的に最後のシリンダーを指定
 t	#パーティションタイプを変更
 2	#基本パーティション2を指定
 82	#スワップパーティションのタイプ番号
 w	#上記操作を実際にハードディスクに書き込む

{{ref_image terminal.png}}
自分で読んでいて思ったが、上記操作が一番難しい気がする。各自の環境によって変わるところなので。

!3.ファイルシステムを作成(フォーマット)し、他のプログラムが使えるようにマウントする
 sudo mkfs.ext4 /dev/sda1	#基本パーティション1をext4でフォーマット
 sudo mkswap /dev/sda2	#基本パーティションをスワップ用にフォーマット
 sudo mkdir /mnt/sda1	#基本パーティション1にアクセスするためのディレクトリを作成
 sudo mount /dev/sda1 /mnt/sda1	#上記ディレクトリにマウント
 sudo swapon /dev/sda2	#スワップも使えるようにする

{{ref_image mkfs.png}}

!4.起動プログラムをインストールする
画面下のランチャーからAppBrowserを起動し、接続ボタンを押す。Select Extensionの欄からgrub-0.97-splash.tczを探し選択、情報が表示されたら下の実行ボタンを押す。自動的にネットワークから必要なファイルをダウロードしインストールされ、最後にStatus欄にOKと出ればこのウィンドウは閉じてしまってよい。先ほどのターミナルに戻る。
{{ref_image grub_inst.png}}

!5.起動プログラムの設定をする
 sudo mkdir /mnt/sda1/grub	#起動プログラムに必要なファイルをコピーするためのフォルダを作成
 sudo cp /usr/lib/grub/i386-pc/* /mnt/sda1/grub/	#起動プログラムに必要なファイルをコピー
 sudo editor	#管理者権限でテキストエディタを起動

以下の内容の設定ファイルを作り、/mnt/sda1/grub/menu.lstとして保存する
 default=0		#下記のTinyCoreLinuxを既定の起動設定とする
 timeout=5		#5秒待って起動する
 
 title TinyCoreLinux	#表示されるタイトル。なんでもよい
 root (hd0,0)	#ファイルの入っている場所を明示する。上記の/dev/sda1と同じ意味
 kernel /boot/vmlinuz	#tcのカーネルを指定する
 initrd /boot/tcaio.gz	#起動用のRAMディスクを指定する。ただしtcにおいてはこれがこのまま起動後のルートファイルシステムにもなる
保存すればこのeditorも閉じてよい。ターミナルに戻る。

{{ref_image editor.png}}

 sudo grub		#起動プログラムを動かす
 root (hd0,0)	#カーネル、RAMディスク、設定メニューリストのパーティションを明示する
 setup (hd0)	#ハードディスクのMBRに起動プログラムをインストールする
 quit

{{ref_image grub_setup.png}}

!6.tc本体をコピーする
 sudo mkdir /mnt/sda1/boot	#カーネルとRAMディスクを置く場所を作る
 sudo mount /dev/sr0 /mnt/sr0	#起動に使用したCD-ROMにアクセスできるようにする
 sudo cp /mnt/sr0/boot/vmlinuz /mnt/sda1/boot/	#カーネルをコピーする
 sudo cp /mnt/sr0/boot/tcaio.gz /mnt/sda1/boot/	#起動用のRAMディスクファイルをコピーする

あとはexitからシャットダウンし、CD-ROMを抜いて再度電源を入れてみよう。起動時にはハードディスクにアクセスするが、起動直後はそのハードディスクは切り離された状態になる。中身的にはCD-ROMで起動したのと同じ状態で起動するはず。