!!tcで実用的なシステムを作る Thinkpad R40eを題材に、tcで実用的なシステムを作ってみます。tcの基本設計思想に沿い、フルーガルインストールとし、アプリケーションなどの保存はハードディスクに行うこととします。すなわち、 *grub2で起動する。パラメーターはtz=JST-9, noutc, lang=ja_JP.UTF-8, blacklist=orinoco, orinoco_pci(このブラックリストはR40eの場合) *ハードディスクのbootディレクトリ(例えば/mnt/sda2/boot)に置かれたvmlinuz(カーネル), core.gz(本来はイニシャルラムディスクなのでしょうが、起動時だけでなくこれがそのまま使われる)で起動する。 *アプリケーションの保存も上記ハードディスクのtceディレクトリ(例えば/mnt/sda2/tce)とする。 *firefox最新版はfirefox-get.tczでwolf.tczパッケージを作成し、tceディレクトリに保存、localからondemandで読み込む。 *localeはgetlocale.tczでmylocale.tczを作る。 *onbootでwireless-3.8.13-tinycore.tcz, wireless_tools.tcz, wpa_supplicant.tcz(以上無線LANのため), kmaps.tcz, urxvt.tcz, l3afpad.tcz, mylocale.tczを読み込む。 *OnDemandでwolf.tcz, chromium-browser.tcz, compiletc.tczを待機させる。(Opera最新版は別途インストール) *IPAフォントをハードディスクに保持し、.fontsをそこへのリンクとする。(/home/tcに保持すると、毎回保存作業の対象となってしまうため。) *無線LAN設定は別途行う。 以上でウェブ閲覧とメール(ウェブメール)は最新版firefoxかOpera、日本語テキストエディタはl3afpad、日本語ターミナルはurxvt、日本語入力はウェブ上から[Ajax IME|http://ajaxime.chasen.org/]を利用させてもらうこととすれば、一通りのことは日本語でこなせるようになります。日本語入力の際はAjax IMEからのコピーペーストなので若干面倒ですが、Ctrl-A, Ctrl-C, Alt-Tab, Ctrl-Vとやればてきぱきと作業ができます。Ajax IMEではなくローカルで入力したいのであれば、「日本語入力」を参考に日本語版のパッケージをお借りすることもできます。 この状態でメモリ使用量が300MB前後(ブラウザによってぐっと増えます)、R40eは512MBのマシンですからやりくりできますが、念のためスワップパーティションも利用しています。 動画はOSのせいではなくマシンスペックのため苦しいですが、ウェブやメールには支障もなく、IMEが入っていなくても日本語にも困りません。 また、ここにさらにDropboxを入れるとさらに実用性が高まります。